メルマガ第9号『興味力』内容紹介(公家)

公家シンジ
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『興味力』とは、興味をもつ力。

おそらくそういう意味合いが強いかと思いますが、公家パートでは、興味を<もたれる>ほうに特化して書きましたよ。今回は粗削りな出来上がりながら、けっこう独自なことが書けたかなと思っています。女性からの興味というのは第一印象からの減点方式で成立しているという推移理論を提唱しました。ナンパは第一印象に気を配るのが一番パフォーマンス高く発揮できますよお。これってもはやほとんど動物的な判断ですね。

というわけで冒頭コラムから。わたしの甘酸っぱいナンパエピソードです。

 

彼女と出会ったのは20代中盤の頃、ぼくは伸び悩んでいた。バンゲから運よくアポが成立しても、ぜんぜんそういったいい感じの雰囲気にならず健全に解散することが多かったから。かと思えばすんなりとうまくセックスまでいくこともあって、そういうときはだいたい似たようなタイプの女性で、おとなしそうな女性か、もしくはアラサーのオバサンだった。自然体で接していてもトントン拍子でうまくいくことがあったり、逆に全然うまくいかないこともあって、一体何がどうなってるんだろうと。特に、キャバ嬢やイケイケのJD、モデルなどには箸にも棒にも引っかからないことがほとんどで、彼女たちとは偶然アポが成立しても、手に負えないことばかりでした。

 

彼女のスペック:聖心女子大というお嬢様校に通う2年生。神戸出身で、中目黒のあたりで同級生の女性とハウスシェアをして生活していて、芸能界にも片足の指先を突っ込んでいるような女性だった。出会いの具体的なシチュエーションは忘れた(ナンパであることには違いない)が、ある夜ぼくはなぜか彼女とアポできることになった。当時のぼくは「相手の話をうまく引き出す」ということに夢中になっているときで、相手から深い話を引き出せれば引き出せるほどぼくが得られる満足感も大きく、「丁寧に話を聞いて、誰もが聞いたことがないくらい相手の心に深くアクセスできればセックスなんて容易に手に入るはずだ」というかなりナイーブな偏った信仰をもって女性と接していた。

 

それで、ぼくはいつもどおり彼女の話を「フンフン」言いながら聞き始めた。あいづちを打ちながら、自分を無心にしてとにかく彼女から何かを引き出そうとする。大学での話、今アプローチされているたくさんの男の話、好きな芸能人の話、ビッチのシェアメイトの話、将来の夢の話。ぜんぶを丁寧に引き出した。つもりになっていた。引き出せば引き出すほど彼女がぼくに心を開いてくれるに違いないと信じていた。ナンパを始めていつから半ば自動的にこういったコミュニケーションをとるようになったのだろう。

 

今でもそのときの一幕を鮮明に覚えているのだが、ぼくはどこかのタイミングで心の糸が切れてしまった。だって彼女の口からはいつまでたっても、<自慢話>と<男の趣味>と<「わたしは軽くない」というステートメント>と<自慢話>と<自慢話>しかでてこなかったから。そのときに、これまでのアポの中で無心になったつもりで聞いてきた女性たちがぼくの心に一挙にのしかかってきて、これでもないくらいウンザリした気持ちになった。そうしてその蓄積されたストレスの矛先が今まさにぜんぶ目の前の彼女に向いたのだった。(これ以上こいつに関わってヘラヘラと話を聞いているのは人生のムダでしかない)(ふざけるなよ下等な人間が気取りやがって)(おまえは生きていても何の価値もないよ・・)

 

いくばくかして、ぼくは静かに、

「これ以上話しても、なにも得るものがない」

「○○が話すことはぜんぶ薄っぺらい嘘っぱちじゃん」

「ちゃんと話す気がないならぼくはもう帰る」

といった趣旨のことを告げてお金を置いて帰ろうとした。彼女は慌てて「わたしも帰る」と言った。2人で無口のまま駅までの道を歩き「じゃあね」と言ってお別れしたのを覚えている。

 

その翌日、なんと彼女から「ちゃんと話すから」という趣旨のメールが来た。それでその瞬間からぼくらの関係は完全にひっくり返ってしまった。彼女はあきらかに従順になった。ぼくは今現実に起こっていることがよく把握できなかった。その年のクリスマスイブの夜に渋谷で2人で待ち合わせをして、そのまま直接ラブホテルへと向かった。彼女は処女だった。セックスの後、「どうしてあの後メールしてきたの?」とたずねたら、彼女は「なんか悔しかったから」と一言答えた。あれだけ饒舌だった彼女がめっきり寡黙になっていた。この一言がとても印象に残っている。悔しかったのか。この一件以降、ぼくは女性に対して、自分のナマの感情をぶつけていくという快感に味を占めるようになる。初めてのときは、偶然のタイミングで感情が発露して自然とコミュニケーションがうまくいったが、それを何度も再現したくなったのである。ぼくは当時は自分では女性に興味を持っているように錯覚していたが、結局女性自身にはあまりフォーカスはむいていなかったようだ。技術にフォーカスがむいていたのだ。そういう狂ったような時期の一幕だが、ナンパ師としてひとつの皮がむけた出来事であったことは間違いない。

 

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それでは内容をダイジェストで紹介していきます。

 

【流星理論パート】

興味をもって女性と接する際に、見るべきポイントについて細かく書かれています。

もともと女性に興味をもてない人は、そもそもどこをどう見ればいいのかわからないと思うのですが、こうやって具体的にポイントを指示してもらうと、それに集中することで、結果的に女性に興味を持てるようになりそうですね。

それから、女性から興味を持たれるコツについても書かれています。公家自身が参考になったのは、外見の<系統>の部分。外見の系統って、直観では判断できるのですが、それを言語化して説明するとなるとめちゃくちゃ難しい。わたしは言語化できませんでした。流星氏は写真なども用いながら、系統が似ているっていうのは、どういうことなのかというのを説明してくれています。

 

【公家理論パート】

冒頭でも紹介した推移理論で、いかにして印象の減点をへらしていくかということを書いています。

それから女性と共通の話題がないときに、わたしがずっとよく使っていた、相手から興味を持たれるようなトークの展開の仕方についても書いています。

 

【音声解析パート】

・流星アポ

自分のことに興味をもっている女性を攻略する際のお手本になるようなアポ音声です。女性からの興味のサインが音声の中には明確に表れているので、そういったものを確認できるのも音声解析のメリットのひとつですね。

 

・それからリスナー音声は3つあります。

どれも男性リスナーに興味をもっている女性が登場。そして、みんなそれぞれ典型的なミスをしてくれているので、とても勉強になります。上記の流星アポとも関連して、自分に興味を持っている女性と接する際には、何に気を付ければいいのかというのが総合的にわかるような仕組みになっています。

 

【特別付録:公家クラブナンパノウハウ:前編】

1、事前準備

2、声かけ

3、なごみ

4、セパレート

夏なので、特別にプラスアルファとして書きました。特に書きたかったのは、「グッといく動き」というやつです。これは海外のクラブでも間違いなく必須の動きで、かつ意識していないと絶対にできないことです。わたし自身数週間ほど集中的にトレーニングした経緯があります。

あんまり公家にクラブの印象はないかもしれませんが、実はわたし路上よりもクラブのほうが先ですし、意外に公家シンジはクラブナンパとは因縁が深いのです。クラブには独特の息が詰まるような雰囲気があります。大概の人間は男も女も酒に酔っぱらって動物的な感覚をむき出しにして人間を選別しているし、弱かったらつくづくみじめな思いをするし、ほんと危険な場所です。エントランスに<危険:近寄るな>って書いておいてほしいくらいだ。苦手なら行かないのが一番いいというのは百も承知なのですが、それでもどうしても行かざるを得ない人、プチャヘンザですよ。

この1万字のノウハウレポートを9割がた書き上げてから、確認の意味もこめて一年半ぶりくらいにクラブに出かけましたが、相変わらずの居心地の悪さでした。コンスタントに結果が出るようになって、いつのまにか「クラブが好きになっていた」とかそういうことはわたしにはついに起こりませんでした。

毎月1度の配信を徹底的に消化して、1年かけてコミュニケーション能力を根本から鍛えなおそう。膨大なトーク実録音声が目玉の恋愛道場